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親しい友を持つ
「一方の手の指の数だけ親友がいれば、幸運だと思いなさい」ということわざがあります。「友だち」が何十人、あるいは何百人もいることは大きな価値があるかもしれませんが、たった2、3人でも本物の親友には何物にも代えがたい価値があるのです。
2000年以上も前に、アリストテレスは『ニコマコス倫理学』の第8巻で、友情の哲学について伝えています。
その中で、友人を、1,役に立つ友人 2,楽しい友人、2,善良な友人の3つのタイプに分類しています。 1,の役に立つ友人は相互の必要や貢献の上に成り立ち、どちらも相手から利益を得ます (たとえば、ビジネス・パートナーやクラスメート、同僚など)。2,の楽しい友人は、互いに喜びを見出せる関係の上に成り立っています。
たとえば、ユーモアのセンスが似ていたり、共通の関心があったり。3,の善良な友人は互いに相手の長所への敬意を持った関係の上に成り立っています。これには表面的なつながりやその場かぎりのつながりを超えた 深い結びつきが伴います。
深く親密な友人関係は、ストレスを減らす働きもします。
ストレスの多い時期に親しい 友人がいることで、ストレスホルモンであるコルチゾールのレベルが抑えられるという研究結果も出ています。
親しい友人は、わたしたちのことを一番よく知っていて、わたしたちの幸せに心から関心を持ってくれます。そのため、痛みや病気、ストレスの多い状況に向き合っているときにも、心を落ち着かせ、安心させてくれるのです。
親しい友人と過ごすことには、寿命を延ばし、脳機能を高め、記憶障害を遅らせる効果もあります。2008年に発表されたハーバード大学の研究では、1万6000人以上の被験者を調査した結果、社会的な交流によって記憶障害やその他の認知障害が予防できることがわかっています。
また、国際神経心理学会誌で発表された別の研究によると、 非常に活動的な社会生活を送れば、アルツハイマー病のリスクを70パーセント減らすことができるそうです。
友情には時間と労力をかけましょう
友情を長続きさせるには労力と時間がかかります。
特に忙しいときには、会う約束をして意味のある関係のための時間をスケジュールに組み込みましょう。直接会うことができないのなら、電話やメールなど、ほかの方法でつながりましょう。
友人がつらい思いをしているときこそ、時間を割き、寄り添って支えるのです。
古い友人こそ宝物
すでにある関係を大切にしましょう。
時間をかけて味わい、大きな意味を持つ人と充実した時間を過ごすのです。
遠くに住む親しい友人を大切に。近くにいないからといって心の中にいないという意味ではありません。
電話やスカイプで、連絡をとり続け、ときには中間地点や相手の住む場所へ行き、できるだけ会う努力をしましょう。
新しい友を探しましょう
まず数よりも質が大切です。
新しい友人は慎重に選びましょう。最高の自分になろうという意欲を与えてくれる人、条件をつけずにあなたの情熱や価値を支え、長所だけでなく興味も共有できるような友人を見つけましょう。
言いにくいことを伝えるのも友情
決して気持ちの良いものではありませんが、親しい関係を築くうえで、難題や不快な状況に対処することは大切です。衝突は成長や相手を深く理解するためのチャンスととらえましょう。
意見が一致しないときには、相手を尊重し、思いやり、建設的な方法で解決することが大切です。自分がどう感じるかを伝え、同時に心からの関心と気づかいを忘れずに、相手の言葉に耳を傾けましょう。
質問をして、友人が言いたいことを理解し、聞いたことを整理して共有しましょう。
批判や保身は避けること。自分が間違っていたら、率直にそれを認めましょう。
喜びをともに分かち合って
親しい関係を保つには、つらいときに互いに支え合うことも必要ですが、同じように重要なのは、楽しく前向きな時間をともに過ごすことです。
ポジティブな経験を共有すれば、相手との親密度が増し、この先何年間も楽しめるような思い出ができます。
一緒に探検し、新しいことを試して、新鮮な関係を保ちましょう。さらに、仕事での昇進から誕生日、人生の大きな出来事まで、お互いに祝ってください。
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