リバプール対ブラックプールの一戦で南野はまずまずの動き、そして1G1Aという目に見える結果を残すことに成功した。このプレシーズンマッチで、先発して90分間フル出場した選手はたった6人しかいない。その中に日本代表のエース南野拓実は堂々入っている。
※その他はフィルミーノ、ナビ・ケイタ、フーフェル、ジェイムズ・ミルナー、アリソン。
海外のメディアの反応も上々で、新しいパーツとして期待されていることがよくわかる。
そして地元ファンからもこの一戦は評価されており、シーズン開始時に南野がどんな立場にいるか期待がかかっている。
それではブラックパール戦の分析から今後の起用法を考えてみよう。
プレシーズン、ブラックプール戦から今後の起用法
この試合、完璧にGOODな試合だったかと言われれば、クエッションマークだが、可能性を十分に示せた試合だった。前の3人(フロント3)、マネ、サラー、フィルミーノを後ろから支える役割として新しい可能性を感じた。支えるという表現を使うと誤解を招くかもしれない。
前線のからみも抜群によく、フロント3と混ざりって化学変化が期待される動きであった。
18/19シーズンでは欧州チャンピオンズリーグを制覇し、翌、19/20シーズンのプレミアリーグ制覇と順調のその名声をあげているクロップ、そしてリバプールだが、前線のマネとサラーのスピードとテクニックを封じようと、各チームが戦略を十分に練ってきている中で、どう対応するかがカギになってくるところだが、南野がいることで、ゴール前でのテクニックもアクセントになりうる。DFを引き付けることもできるので、フロント3も活きてくる。
これは予想だが20/21のリバプールでは南野の仕事はいくつか考えられる。
まずは単純にバックアップ要員である。
フロント3がカップ戦なども合わせた全試合に出れるわけもなく、ケガも考えられる。そうなった場合は、チームにすぐにフィットできるバックアッパーが必要になる。
実際にある程度のターンオーバーを採用しているリバプールのなかにあって、バックアッパーは、半レギュラーと言ってよいのである。
ただ、選手からしてみれば、控えであることは、面白いことではない。
そして、それよりもこちらを期待したいところである。
もともとリバプールのフォーメーションは4-3-3であるが4-2-3-1に変更時に南野が左サイドに入ることだ。前線サラー、トップ下フィルミーノ、右にマネという布陣だ。
リバプールは、基本的にはサンドバッグがどんどん攻撃に絡むチームであって、その際に基本フォーメーションの4-3-3だとうまく回らないことがある。その際に4-2-3-1に変更し、連携を増し、攻撃も守りの際にもプレスをかけやすくする。
そして南野が左サイドでどんどん攻撃にからんでいくシナリオだ。
そしてブラックプール戦で見せた南野の動きのように、4-3-3のままでフロント3をコントロールする動きだ。前線の爆発的な3人を指揮し、配給する。
そして時には自ら前線に入っていきゴールを狙っていく。
この役割として先発ででることができたら、完全に認められたと言っていいだろう。
昨季は、イングランド代表のジョーダン・ヘンダーソン、オランダ代表のジョルジニオ・ワイナルドゥム、ブラジル代表のファビーニョで組むのが基本で安定感はあった。彼らに代わって入ることで、何か新しい引き出しを生み出すことができれば大きな化学変化と言っていいだろう。

ライバルが移籍し、南野は定位置をつかめるか?
中盤の一角であるオランダ代表のワイナルドゥムがバルセロナに移籍するのではという話が浮上している。もしそうなれば当然、リバプールも中盤の基本形を崩さなくてはならない。
一体この移籍はどうなるのであろうか?
現在進行形で出ている話として、ワイナルドゥムのバルセロナ移籍の可能性がある。バルセロナの新指揮官・ロナルド・クーマンは、このワイナルドゥムの獲得を熱望しているとされる。さらに地元メディアの報道では、すでに個人間合意に達しているとするものまである。通常であれば、リバプールが絶対的主力を、ヨーロッパコンペティションのライバルに譲り渡すわけがない。しかし、もしそれが実現した場合、南野にかかる責任は大きい。ワイナルドゥムのポジションを埋める可能性が最も高い選手の一人だからだ。
言ってみれば、バルセロナが南野拓実にリバプールのスタメンを用意したことになるだろう。今の南野には、それを満たす手応えはあるはずだ。通常運転ではフロント3を指揮する、そして時にはフロント3を変形する、あるいは、自身が混ざってフロント4を形成する。南野がもたらす多くの選択肢が、リバプールをさらにヨーロッパで飛躍させるはずだ。
まとめ
ついに得点という重圧から解放された南野は、今度はいかに試合でフロント3と絡み、チームに変化と安定をもたらすことができるかという課題に変わった。
これはポジティブなことである。現時点では上々な評価をクロップからされていると予想できる。個人的に、改善してほしいことは、ボールロストをもう少し減らしてほしい。
次のW杯の中心であろう南野の今後に注目が集まる。
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